『礼(れい)は却(かえ)って無礼(ぶれい)の沙汰(さた)』。礼儀(れいぎ)と思って遠慮(えんりょ)をし過(す)ぎることは、かえって失礼(しつれい)にあたるという意味で、度(ど)を越(こ)した遠慮(えんりょ)をするなという教(おし)え。

『六十にして耳(みみ)順(したが)う』。六十才になって、他人のいうことを素直(すなお)に聞くことができる境地(きょうち)に到達(とうたつ)できるということ。

『六道四生』(ろくどうししょう)。生まれ変わり流転(るてん)している六道(ろくどう)の世界のこと。(『輪廻』『一念三千』参照)あらゆる生(い)きものを、生(う)まれ方によって四つに分類(ぶんるい)する。
@胎生(たいしょう)。母体(ぼたい)から生まれるもの。人間や獣(けだもの)をいう。
A卵生(らんしょう)卵から生まれる鳥などをいう。
B湿生(しっしょう)。湿気(しっけ)の中から生まれるもの。ぼうふらや虫などをいう。
C化生(けしょう)。過去の自分の業(ごう)の力によってつくり出された存在(そんざい)。よりどころなしに忽然(こつぜん)として生まれたもの。

『六波羅密』(ろくはらみつ)。波羅密(はらみつ)とは、迷(まよ)いの此岸(しがん)からさとりの彼岸(ひがん)へ渡(わた)る、という意味。
@布施(ふせ)。与(あた)えること。財施(ざいせ)衣服などを施(ほどこ)すこと。法施(ほうせ)真理を教えること。無畏施(むいせ)恐怖(きょうふ)を除(のぞ)き、安心を与えること、の三種(さんしゅ)がある。
A持戒(じかい)。戒律(かいりつ)を守ること。
B忍辱(にんにく)。苦難(くなん)に耐(た)え忍(しの)ぶこと。
C精進(しょうじん)。真実の道をたゆまず努力・実践(じっせん)すること。
D禅定(ぜんじょう)。精神を統一(とういつ)し、安定させること。
E智恵(ちえ)。真実の智恵(ちえ)を得(え)ること。

『和光同塵』(わこうどうじん)。自分の知恵(ちえ)の光りを和(やわ)らげて、周(まわ)りの塵(ちり)と同じようになる意味で、仏や菩薩が、衆生を救うために威光(いこう)を和(やわ)らげてこの世に仮(か)りの姿を現(あらわ)し、俗世間(ぞくせけん)の人々と縁(えん)を結(むす)ぶこと。転(てん)じて、自分の才能や高い見識(けんしき)を外(そと)に現(あらわ)さない事。

『和(わ)して同(どう)ぜず』。人とは仲(なか)よく協調(きょうちょう)していくが、自分の意志をしっかりもって、道理に外(はず)れることには同調(どうちょう)しないこと。